「女」を磨く!きもの美人ライフ<vol.2> お気に入りのカフェに今日は着物でお出かけ♪居心地のいいカフェで友達とおしゃべり。女の子にとって大好きな時間ですよね。待ち合わせのお店に、着物姿でさらりと現れる。友達はもちろん、お店にいるほかのお客さんからも憧れの眼差しが注がれるはずです。着物で女子力、上げてみませんか。
決め付けは、野暮
久しぶりにゆっくりできる休みの日。午後から友達を誘ってカフェでお茶しよっかな。そんなときも着物の出番です。
今回は、読者モデルのサチコさんが普段着ている着物に、着物アドバイザーの澤寛子さんがワンポイントアドバイス。「着物だからこうしなくちゃ、という決め付けは野暮ですよ」。まずは“魔法の言葉”で着物の難しいイメージをひと吹き!澤さんならではのコーディネートで、着物の新しい魅力を引き出していただきました。
友達のお母さんが若い頃に着ていたという染めの着物は、黒地に淡いピンクの桜と雲型の柄がかわいい小紋。いつもはカラフルな織りの帯を締めているそうですが、澤さんが選んだのは、なんと、着物と同じ色の黒地。水玉模様のモダンな帯です。
「着物と帯をあえて同じ色にするのが、上級おしゃれ」。この場合、大切なのが「ポイントになる色を一色入れること」だそう。桜柄の色に合わせて、帯揚げを同じ淡いピンクにすることで、愛らしい着物が、すっきりスタイリッシュに変身です。
澤さんいわく「今の時代、『洋服』と『着物』を切り離して考えなくてもよくなっています」。黒×黒、黒×ピンクは、普段のファッションでよくやっているカラーコーディネート。着物も、洋服と同じように気軽に組み合わせてOKと考えれば、もっと身近になりますよね。
カフェで、はんなりティータイム
「まったく違う着物のようです!」。澤さん流コーディネートに大満足のサチコさん。同じく着物好きの友達、タエコさんを誘って、さっそく、カフェにお出かけです。タエコさんのこの日の着物は、爽やかな青色の牛首紬。着物好きのお父さんからプレゼントされたお気に入りの一着だそう。着物姿のツーショットが絵になります。
カフェの入り口までの階段も、いつもよりゆっくり一段一段。ティーカップを持つ手もなんだかとっても優雅。歩き方や仕草が自然と美しくなるのが、まさに着物マジック。女子力アップの秘密はここにあるようです。
着物での外出には必需品がひとつ。大きめのハンカチを一枚、バッグに入れておくと便利です。お茶やランチのときに、さっと膝にかければ、着物を汚さずに済みますし、見た目もスマートですね。
着物アドバイザー 澤寛子さん
着物にとどまらず、生け花、日本舞踊、洋裁など、あらゆる「美」に精通。伝統を踏まえた着付けはもちろん、今の時代に合ったカジュアルな着こなしなど幅広く提案する。これまでご自身であつらえた着物は三桁を超えるそう。飾らない人柄と率直なアドバイスで、着物を通した、美しく、豊かな生き方を伝えている。「4回目の成人式を迎えました」というお茶目な着物達人。
- 【経歴】
- ●宮城県出身
- ●宮城ドレスメーカー学院、東京の杉野芳子女学院(現・ドレスメーカー学院)卒業
- ●古流 生け花師範免状取得
- ●日本舞踊や和服に関する勉強を通して着物に魅せられ、東京の呉服店に入社し、着物アドバイザーに
- ●着物ショーのモデルも務め、それをきっかけに染色家・久保田一竹先生とのご縁が生まれる。 「久保田一竹」をはじめとする着物アドバイザーとして約30年、現在に至る
- ●久保田一竹先生に関する講演も行う
■ビビカム読者モデル・サチコさん(仙台市・30代)
着物好きのおばさんの影響で20代から着物でのお出かけを楽しんでいる。
アパレルの仕事の傍ら、ただ今、和裁を勉強中。将来は着物に関わる仕事に就くのが夢だそう。
■ビビカム読者モデル タエコさん(仙台市・40代)
小さい頃からお父さんに呉服店に連れて行ってもらっていたとか。
社会人になり、初ボーナスで買った着物は、柄が合わなくなったので羽織に仕立て直して大切に着ている。
撮影協力:Salut(サリュー) |
宮城県仙台市青葉区二日町6-6 Tel 022-713-9520 営業時間:11:00~22:30 日曜定休 |